24時間テレビ
毎年恒例の24時間テレビ、こんなわざとらしい番組やめたらいいのにと思いながら、ちらちらと観てしまう。
障がい者にスポットをあてて、もっと理解を!障がい者だってがんばっているんだよと訴えるのも、寄付金を集めて、施設に寄付するのも良いこととは思います。
しかし、番組を観ていて、障がいを特別視し、見世物にし、いろんなことをやらせて、視聴者に無理やり感動と涙を強要する演出には飽きてきたし、差別しているのは番組そのものだと感じてしまう。
マラソンにしても、そんなきついことをしないと感動させられないのか。ゴールして、仲間や家族と抱き合ってわざとらしい涙を流して、歌で盛り上げながら終わるのも、視聴者の皆さんは見飽きてきたんじゃないかな。
飽きるのは、嘘があるからだ。こうすれば、感動するだろう、感動させなきゃいけないというテレビ局側の強引さとマンネリ化した手法が透けてみえる。
おまけに、出演者に多額のギャラを払っているというではないか。受け取る方も受け取る方だ。
お仕事でしてるとなると、偽善活動といわれてもしかたない。チャリティーなら、ギャラを寄付するべきだろう。明石家さんまが、ギャラを寄付すると伝えたら断られ、それ以来この番組に賛同できず、出演しないことにしているとか。
チャリティーコンサートの先駆けである、元ビートルズのジョージハリスンが企画した「バングラデシュコンサート」は英語の教科書にも載った。参加したエリッククラプトンやボブデイラン、リンゴスター他大物ミュージシャンはギャラを寄付し、バングラデシュの状況を世界中に訴えた。
大好きなジョージを見習って、日本人は慈善活動の意味を勉強したほうがよい。わからないなら、しない方がましかもしれない。
今回救われたのは、ドラマのモデルになった盲目の先生が、おっしゃていたこの言葉。
「どんな先生がいたってよい。目の見えない先生が特別と思うのがおかしい。こんな番組に自分がでなくても良くなる世の中にならないといけないんです。」