夫の本性を見抜くまで

夫の異常性を確信するまでの事を、ぼちぼち書いてみよう。

高校はトップの進学校をでたが、問題行動や喫煙などで退学になるはずだったのを、学校のお情けで卒業させてもらった。その話をなぜか恥とも思わず、英雄みたく堂々と自慢するのだ。全く反省などしていない。今思えば退学のほうがよかったと思う。

同級生は医者、弁護士、官僚もいる。 

卒業後は、何も知らない世間の人には、高校名で自分の優秀さをアピールし、自分の同級生の自慢をしながら、自分の価値をあげることに利用した。１流大学をでているわけじゃないのに。

自分は楽して稼ぐべき立場だと、生まれながらにして偉いのだと、下々の者が、自分を尊敬して、自分の為に働き、自分はリーダーとして指示だけすればよい。という考えを大学時代から心に秘めていた男だった。いつの時代だと思っているのか、自分は殿様の跡継ぎとでも思っているような感じだ。

なので、就職しても、最初は謙虚な演技でうまくいくけれど、３年ももたない。

おかしい、この俺様が、まだ平社員とはありえない。となる。

そして、上司は俺様より頭悪いし、仕事も男ぷりも劣っているんだし、俺様に偉そうにするとはけしからん、と不満をためていく。仕事ぶりはというと、だらしがない、計画がたてられない、会社のお金をよく使う。接待が多すぎる。書類をなくす。約束をすっぽかす。能力もないが、信用もないダメ男だった。

謝らない。必ず言い訳をする。仮に謝る場面でも演技っぽい。

私は、失敗も最悪だと思うが、言い訳をして謝らないのはもっと最悪だと思う。見苦しい。真剣さに欠けるのは、人格の問題。

しかし、自分は誰よりも生まれながらにして人より上だと思っているから、そこを注意しても絶対に理解しない。

このままでは、あなたが損をすると、何十回も話したのだが、「そんな偉そうな口のききかたはやめたほうがいよ。世間を知らないあなたには、自分が教えてやらねば」とはぐらかす。自分に注意する奴は、無知だから、自分が教育し直してやる、自分の足をひっぱる悪いやつだそう。

自分にとってプラスになるはずのアドバイスも、「俺様に文句いうとは何様か」となる。ここまで書けば、モラハラ、DV野郎と思われるが、おかしいのは、そんなことを言ったすぐ後には、笑顔で何もなかったように、ごまをすって、紳士的によくつくすのである。紳士的なのが９割で、注意されると俺様に変身するのだ。

いくら、誰かと、大喧嘩やののしられても、翌日には、にこにこ、へらへら、記憶喪失のような態度で、相手は不気味に感じなおさら嫌う。

本人は、自分が上だから、許してやったのにとなるらしい。

会社をその異常さで数回くびになった。本人は、「ヘッドハンティングされたからやめた」と嘘でごまかす。もっと高給のいい仕事に誘われただの、ほらばかりふいて、家族をだましてきた。くびにした社長は、自分の能力と人望に嫉妬しているという。聞いているこっちが恥ずかしい。どうやら、自分は本当にそう信じ込んでいる。

一度、言い訳話を私が否定してみた。すると、私より、自分をよく理解する人が沢山いて、自分をほめる評価が本当の評価で、私は見る目がないと言われた。

しかし、安定して稼げないから、家族に迷惑をかけている事実からは逃げられない。ごまかせない。子供にお金や手がかかり始め、父親の責任が大きくなると、ついに夫は家族から逃げた。勝手に突然それまでの仕事を放りだして、遠方の別の職場に勝手に言い訳をして家をでていった。子供たちにあいさつも説明もせずに。

その転職先では、社長さんが彼の異常さを見抜いていて、厳しく指導してくれていたらしいのが救われた。

夫はお金がありそうな人をみつけると、利用するために謙虚でよい人になりきり、必死でつくす。そしてぼろがでる。

私にすりよってきたのも、お金はないのに、あると勘違いしたようだ。

結婚してすぐに私の貯金や実家の少ないお金をあてにする行動、ださせようとする言い訳が、今思えば詐欺師同じやりかただと気が付いた。

すぐに返せるから今だけかわりに建て替えといて。次は沢山お金入るからと。